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リスト:「巡礼の年」「子守歌」レビュー
リスト:「巡礼の年」「子守歌」は、さすが徳間ジャパンコミュニケーションズは違うなといったそんな印象です。
久々に第一印象で買ってしまいました^^;
稚拙な表現
リスト「巡礼の年」「子守歌」という超絶技巧からは少しはなれ詩的要素の強い叙情的な作品群である。しかしながら大井和郎の演奏はそれなりの技術はあるものの音楽性のなさが致命的である。これは演奏者本人の芸術的精神の未熟さにあるのではないだろうか。年齢的には円熟期を迎える時期であるが、その表現は失礼ながら稚拙である。リストという深い芸術をもっと内面から理解するべきである。articulationも一貫性がなく場当たり的である。残念な演奏であった。
彼はこういう曲の方が合っているのでは?
「リスト・ルネサンス」を第2弾まで進めている大井和郎だが、今回は番外編ということになった。これまでの録音を聴いた人には、大井はそれなりの技巧を持っているが大したことは無いと思っている人も少なくないだろう。ところがこのCDはそういう考えを拭い去ってくれる。驚異的な音の美しさ、それが存分に活かされた巡礼の年。彼のことだから研究・練習を重ねた上でのレコーディングのはずだ。どこにタネ・仕掛けがあるのか、プロではないので分からないが、細部にわたるまで綿密に調整したことが伺われる。フ○子などとは桁が違う。安心して聴いていられる演奏だ。
幾人かの人が、彼の音の美しさを比喩で表そうとしているが、それは無駄な試みだ。ダイヤモンドのような音だと言っても誤解を与えるだけだと思う。何にも喩えられない音、彼にしか出せない音だと確信する。大井の「ジュネーヴの鐘」などを聴くと、音が美しいリストとして人気のボレットなど、一体どこが美しいのだろうかとさえ言いたくなる。
簡単に言うと、練習曲なんかを大井にさせたのは間違いだったろう。リストの15歳の頃の「12の練習曲」あたりには彼の良さも少しは出ているが、他にもっと大井によって発掘さるべき美しい曲がいくらでもある。
本当に感動的な「エステ荘の噴水」を聴いたことがあるか? 「牧歌」の本当の美しさを知っているか? だまされたと思って買ってみて欲しい。私の言っている意味が分かるに違いない。
徳間ジャパンコミュニケーションズにしては、¥ 2,850と値段もお手ごろですので、お勧めです。
リスト:「巡礼の年」「子守歌」
大井和郎

定価: ¥ 3,000
販売価格: ¥ 2,850
人気ランキング: 11903位
おすすめ度: 
発売日: 2004-10-27
発売元: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
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